げんきの家相談支援事業所です!
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毎日の相談の中で、どんな支援が必要とされるのだろう、どんな選択肢があるといいのだろうと考えることが多くあります。決めるのはもちろんご本人であるし、方向性はご本人の確認をとりながら進めていくのだけれど、聞き取りの中で、もしこちらが思い込みを持ってしまったら、その方向に進めて行ってしまう可能性というのは非常に高い。一人職場が多い相談支援事業所ではさらにそのリスクは高い…。そうした怖さのようなものを感じています。
先日、サービス担当者会議で、作業所の職員と一緒に、ある利用者の方のご自宅におじゃましました。帰り道、作業所の職員は運転しながら、「作業所でみる○○さんとは感じが違いますね。」と話し始めました。「送迎とかで行くけれど、やっぱりお家の中でみると、その人全体がわかるっていうか‥。」すてきな気づきをしているなぁ、と思いました。「その人なりがわかるよね。」と言うと、「そうそう、そんな感じ」。こういう時に、あ、相談があってよかったな、と思います。
私たちが外でお会いしているのはその方のほんの一部分。その方が持っている世界(人とのつながりやどんな所に気持ちや関心が向いているのか)にちょっと触れさせてもらっているだけです。その方のコアの部分があって、円形なのかいびつなのかわからないけれど、現在という時間に横の広がりを持って生活がある。横軸の広がりの中に地域での暮らしがあったり、今の人間関係があったりするのだと思います。
そして縦軸には過去から未来へ流れていく時間があると思います。その人を形作ってきた過去がずっとつながっていて、私たちが接触しているのは現在というほんの一部分。過去から将来に向かって続いていく縦軸のほんとにちょっとの部分なのだと思います。
その方の横の広がりと縦のつながりに少し目を向けてみると、その方のことが少し鮮明に見えてくるのかもしれません。相談員の勝手な思い込みに陥らないためにも、その方の全部なんてわからないけれど、少しわかるよ、という人たちと一緒に考えることができたらいいなぁと思うのです。
(こまつざき)
2014年10月
先日、ある利用者さんのサービス担当者会議が初めてもたれました。ご本人はお話することが難しいので、ご家族も一緒に参加され、和やかな雰囲気で「あーだ、こーだ」と話し合いが進みました。予定の時間も過ぎ、「じゃあ皆さん、今日はありがとうございました」と無事終了。
ところが、終了後も事業者さん同士やご家族、ご本人さんも残って何やらすぐに解散しそうにない感じ。またまた「あーだ、こーだ」と情報交換。最後にはご家族が携帯電話で記念撮影を呼びかけて…。ご本人をまん中に、関係者一同で集合写真に収まりました。
確かに今まで、どの事業所を利用している、ってお聞きしてはいましたが、どんな方がどんな風に関わっているかってお互いあんまり知らなかったですよね。ましてやみんなでご本人を囲んで集まる機会って、そう多くはなかったと思います。
なんだかとても新鮮で、少し楽しい出来事でした。